井の中の蛙が、他の世界に飛び込んだら何が起きるのか?!
「なぜ?合同練習をやらないの?サッカー界って意外と閉鎖的だね!?」
私の知るラグビー関係者に言われたことがある。一昨年前から他大学との接点を大切にしている。
学生は、今や関大の学生、順大の学生とは頻繁に連絡をとれる中になっている。
1人の体験より、何人ものサッカーを通した体験を自分のものにできる方がいい。何気ない会話から、他を知り、自分自身を知る事ができる。
何気ない景色から、物事の本質を感じ取れるようになれば、立派なサッカー選手への門を開く事になる。
今年の夏は、神戸国際大学付属高校と順天堂大学と深谷FCと関西大学と東海学園大学との合同練習をした。トレーニングをして、食事も共にして、そしてトレーニング。
彼らの様子、変化は実に楽しい。
初めての事に+(プラス)の関係を築きあげず、黙って食事をしている学生。目を合わす事ができない。語り合う事ができない。頑に口を閉ざし、メシを口の中にいれる。食べ終われば、ふて寝する。初めての環境(アウェイ)に耐えられない。どうりで、チームで機能しないわけである。
もちろん大半がそうではない。中には、自分達と他大学の違いを探るが学生もいる。くだらない話から、女の趣味の話、故郷の話、同じチームと錯覚する程その場の雰囲気が明るくなる。彼らのプレーは見違えるように変わる。
A.Sニイルが「知識よりも感情を」に感銘した事が、目の前で起きている。その様に感動した。
専門的な知識を覚えても、選手が活き活きと自ら動き出さなければ、何の意味もない。
彼らは、感動してくれた。自分達との大きな違い、また自分達と何ら変わらないことにも気づいた。
彼らの感受性さえあれば、まだまだ変化できる。
学生の感想、
「なぜ?順大、指導者がピッチに立っていないのに、あの雰囲気が生まれるの?」
「完全に、サッカーが自分達のものになっている」「考えられない。なぜ?なんでですか?」
「関大はうまい!順大はリーグに強い!という雰囲気がある。東海学園大学は、個々が強い、したたか」
サッカーを使って学問(問い学ぶ事)し始めた証拠である。
皆が同じ景色を見れた。自分達の弱さも知った。自分達の立ち位置も知った。
いよいよ我々らしい練習がスタートできる。
今までと同じ練習をしても、彼らは同じ練習だと受け止めることはないであろう。
なぜなら、「自分達の今ある姿」を感じた。「我々が目指す方向性(目指すチームに出会った)」も明確になった。
目の前に道ができた。
後は自信満々謙虚に、歩くだけである。 2011ー9−5 景


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